矢印(8) × 強さ(0.5) = 4 タイプ
それではまた基本に戻ろう。平均的なタイプは下記のタイプであった。
矢印(4) × 強さ(1) = 4
そしてアスペルガー症候群は
矢印(1) × 強さ(4) = 4
の事を言うと説明した。それでは今度は逆に強さを減らし矢印を増やすとどうなるかをみてみよう。
矢印(8) × 強さ(0.5) = 4
となる。これがどういう状態かわかりづらいのでまた汚い絵で示してみよう。
である。この場合、友達や仕事、趣味・・・などいろいろな事に興味をもつようになるのである。
このように矢印をたくさん持っている状態とは非常に好奇心旺盛な状態でもある。
ただマイナス面もある。
当然の事ながら人間の頭では処理しきれる量は決まっている(ここでは4と設定した数字の事)ためひとつひとつの矢印は0.5と小さいのである。そのため忘れっぽかったり物事をひとつひとつ深く考察する事に向いていなかったりもする。
また、それゆえ落ち着きのなさがある。いろいろなところに興味がいってしまうため動き回ったりしてしまうのだ。
そして現在このような状態に我々はADHDというラベル付けをしている。
日本語では注意欠陥多動性障害という。
例えばエジソンなどはこの 8×0.5 タイプと考えられている。
彼は小学校の頃落ち着きがなく全くもって授業にも集中せずに中退している。
しかし、その8×0.5タイプに特有な発想力豊かなゆえに様々な発明をしたことは有名である。
日本人でも特徴的なこのタイプの人間はいる。
黒柳徹子である。彼女は「窓際のトットちゃん」という自伝本でも有名であるし世界不思議発見で多弁で物知りであり野々村真をばかにしていることでも有名である。
彼女は授業中も窓の外をみたりと落ち着きなく過ごしていたことはこの本にも書かれているし徹子の部屋では早口で次から次へ話題が飛び典型的なこのタイプとしてひとめでわかる。
それ以外にもレオナルド・ダヴィンチや坂本龍馬も同様のタイプと言われている。
このADHDタイプには偉人が多かったのである。
その理由のひとつとしては昔は今程物事が細分化されておらず発想力が豊かであれば勝負出来ていた。
昨今は専門家しすぎておりこのADHD(8×0.5 タイプ)の活躍の場は減っておりどちらかというとアスペルガー症候群(1×4 タイプ)が活躍しやすいようになっているように思う。
ただ黒柳徹子のように幅広い知識を必要とする仕事ではこのタイプが向いているだろう。
ちなみにこのADHDの起源は1902年にイギリスの小児科医であったジョージ・フレデリック・スキルが知能自体は正常だが「落ち着きがなく暴力的な発作を起こし、破壊的な子供たち」と報告したことが最初といわれている。