精神医学日記

理解が困難であった精神科の多くの病気をわかりやすく一元的に説明します

矢印(1) × 強さ(4) = 4 タイプ

前回みたこの公式を少しいじってみようと思う。まず平均的な人間の特質は下記の通りであった。(なお矢印と強さは基本的にその個人の性格によって決まっていると考えてよい)

 

矢印(4) × 強さ(1) = 4

 

これを少し逆にしてみる。そうすると下のようになる。

 

矢印(1) × 強さ(4) = 4

 

これはどういう状態を意味しているのだろうか。式だとやはりわかりにくいので絵でかいてみる。

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このようになる。つまり太い矢印(ヤリ)がひとつの事のみに集中するのだ。

1本の太い矢印が安定してひとつの物事を指す。この場合どのような事が起こるのだろうか?

当然の事ながら1つの事に異様にこだわるようになるのである。

これは趣味であれば1つの事にもの凄く詳しくなるというメリットがある。

それゆえ鉄道が好きだったり電気系に詳しかったりするのである。

これはすごく大きなメリットである。

色々な雑念が入ることがなくひとつの事にもの凄く詳しくなるというメリットがあるのだ。

これはすごく大きなメリットでありそうでない色々と興味がいく矢印の持ち主にはなかなかマネできない芸当なのである。

具体的にはこの 1×4タイプの人間にはマイクロソフトのビルゲイツや有名な論理学者であるヴィトゲンシュタイン、我らがさかなクンらがいる。

ここまで読むとなんとうらやましい性格なんだ!

自分も1×4タイプの人間になりたい!くそー!と思うかもしれない。

しかしこのタイプには欠点もある。

よくよく考えてみて欲しい。

矢印がバランスよく動かせないのでその場に合わせた対応が苦手であるといった特徴ももつのだ。

それゆえ趣味にだけ矢印がいくので他人との人間関係にも向かず恋愛にも向かずとなかなか日常生活に溶け込めないでいる場合が多い。

世の中の大半は4×1タイプの人間でありそのタイプの人間が作った世界に1×4タイプはなかなか入りこめないのだ。

そしてまわりから空気が読めないKY野郎とののしられるようになる。

しかし、もちろんこれは本人が悪いわけではないし、全く読めないわけでもない。

1本の太い矢印を自由に動かす事がなかなか出来ないため時間もかかるしその場にそぐう行動や発言がすぐにはできないのである。

それゆえ小さい頃から周りから疎外されているように思ってしまうため守りでひたすら丁寧に話すようになってしまう。

少し不自然な丁寧な話し方、同級生にも敬語といった感じである。

どうしたらいいかよくわからないからひたすら丁寧に話し続ければ減点されないという発想である。

 

それゆえ彼らは大きな長所があるにも関わらず周りから「オタクみたい、空気よめない」といってイジめられ鬱状態になっていく場合が多い。

 

そして近年このような1×4タイプの人間をアスペルガー症候群とラベル付けして呼んでいるのだ。

 

アスペルガー症候群、これまた最近よく聞く言葉である。

巷では鉄道にものすごく詳しかったり秋葉原に通ったりしている人たちの事をアスペルガーっぽいねなどと言ったりする事をよく耳にする。

もともとは1944年、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーによって「自閉的精神病質」と報告されたが当時はあまり注目されていなかった。

その後、1981年、イギリスの医師ローナ・ウィングがアスペルガー症候群の発見を紹介し、1990年代になり世界中で徐々に知られるようになった概念である。

ただ、これは単に1×4タイプの人間にアスペルガーといった名前でラベル付けをしたに過ぎない。

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